DANGER
EXP.Jの危険事例
免震用エキスパンションジョイントの利用において、 配慮することが望ましい危険事例をご紹介いたします。
雨漏り
エキスパンションジョイントの雨漏り対策は、カバーと躯体の間をゴムシート(止水ゴム)を一次止水ラインとしてふさぐケースが一般的です。※注目ポイント① しかし・・・
昨今の大型台風やゲリラ豪雨に対しては、脆弱であると考えられます。特に屋上部は風雨の吹き込みも多く防水性に不安を残します。 また、可動性能を満たしながら、屋根(屋上小口)と外壁製品が取り合う箇所を問題なく納めることも大きな課題です。※注目ポイント②
当社製品は本体カバーと水切りの接触部分を1次止水ラインとしており、さらに2次、3次を設ける構造で設計されています。雨水を1次止水ラインでほぼ完全に防ぎ、それでも浸水したものを2次、3次の止水ラインで防ぎます。 また、屋上小口は外壁製品と密着させるように被せて雨仕舞を最優先しています。さらに、地震等による可動時でも建物の動きに完全追従する構造を開発しました。 屋根周りは、可動域の制約条件などが建物によって大きく異なるため、多くのお客様が悩まれる箇所です。当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
床のせり上がり
外構周りのエキスパンションジョイントでは、図のように石やタイル等で装飾するタイプがよく使用されます。 このタイプは構造上、中板先端部に見切り金物が必要になります。 しかし、何も対処しない状態では建物が動いた時に危険です。
建物が動くと床がせり上がり、見切り金物が歩行者の足下へ刃物のように飛び出します。
また、床が逆方向に動いた時に足を踏み入れてしまうと両端から挟まれてとても危険です。
当社はこの危険性を回避するために、「ウイング式安全装置(特許)」を開発しました。
見切り金物を「ウイング式安全装置」に変更することによって、安全性を確保できます。 当社はこの安全性を確認するため、実際に可動実験を実施しました。その結果、足が挟まれること無く体ごと持ち上がり非常に安全でした。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
建物周りの落下
免震構造の建物周りには、免震ピットといって図のような建物可動スペースがあります。 これらは犬走りや植栽の外構ブロック等でふさぐケースがあります。 しかし、何も対処しない状態では建物が動いた時に危険です。
通常時ではふさがれていた免震ピットが開放され、歩行者が落下する危険性があります。 さらに、この穴は建物の揺れが止まると閉じるため、挟まれる可能性もあり大変危険です。
当社は、この危険性を回避するために「YSYタイプ(特許)」を開発しました。
開口時には歩行者の荷重を支え、収縮時には壊れることなく小さなスペースに収まります。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
壁面の飛び出し
建物内部の壁用エキスパンションジョイントは、通常時では何の問題もなく納まっています。しかし、免震構造の建物は地震などで非常に大きく動きます。
安易な製品では建物が動いた時にパネルが突出して大事故が発生する可能性があります。安全性を重視する「免震建物」の中に、このような危険性があってはなりません。
当社はこの危険性を回避するために、「エリーゼタイプ(特許)」を開発しました。パネルが突出する事が無く、安全に建物に追従する画期的な製品です。 他にもパネルが突出しない安全な製品を多数取りそろえています。
壁面のすきま
建物内部の壁用エキスパンションジョイントは、通常時では何の問題もなく納まっています。しかし、免震構造の建物は地震などで非常に大きく動きます。
可動時にパネル間に「すき間」ができるタイプでは歩行者の手足が挟まれ、大事故が発生する可能性があります。 安全性を重視する「免震建物」の中に、このような危険があってはなりません。
当社はこの危険性を回避するために、「エリーゼタイプ(特許)」を開発しました。クリアランス内で、エキスパンションの動きを全て吸収するのですき間が発生しません。 他にもパネルにすき間が発生しないタイプを多数取りそろえています。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
床に穴が空く
建物内部の床用エキスパンションジョイントは、中板とカバーはそれぞれ独立して設置されています。建物が移動してもそれぞれが分離して可動するため、建物が壊れない仕組みになっています。しかし、ある工夫をしないと建物が移動したときに大変危険です。
建物の動きに合わせて中板もスライドする為、三角形の穴が発生します。 地震が止まると穴は閉じるため、落ちるだけでなく挟まれる可能性があります。 安全性を重視する「免震建物」の中に、このような危険性があってはなりません。
当社は、この危険性を回避するために「フルースタイプ(特許)」を開発しました。建物が移動しても、床のパネルは常に内壁面と追従するので、床に穴が発生しません。 このため、歩行者が脱落したり、挟まれる危険性は全くありません。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
床の段差
内部床のエキスパンションジョイントは、可動する中板の上にアウトカバーを被せて建物の動きを吸収するタイプが一般的です。 この場合、アウトカバーは強度を保つために、厚みは4~6ミリ程度になることが多いです。
一見すると僅かな段差ですが、病院などでは身体が不自由な高齢者や患者様に加え、配膳車やストレッチャーなども通行するため、日常の利用で大きな障害になります。
当社はこの危険性を回避するために、「フルフラット(FF)タイプ」の床製品を多数取り揃えています。通常時は段差がなく、歩行や車椅子のなどの通行に全く妨げになりません。 病院や庁舎などの完全バリアフリーが求められる建物で数多くの実績がございます。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
床のたわみ
エキスパンションジョイントには建物の動きを吸収するための伸縮スペースが必要です。免震建物用の大型タイプになる程、必要とされるスペースは大きくなります。 しかし、何も対処しない状態では大きな問題が残ります。
繰り返される群衆荷重のたわみによってカバーが変形し、不必要な段差が発生する可能性があります。カバーの板厚を増やして強度を高めることもできますが、重量も増すため施工性が悪くなります。さらに、板厚分の段差が発生するためベストの対策とは言えません。 段差やたわみは日常的に通行障害や騒音の原因となり、無駄なメンテナンスコストが発生するため注意が必要です。
当社はこのたわみを発生させない為に「移動支承(特許)」システムを考案しました。長期にわたる群衆荷重に対応し、建物の伸縮にも追従する画期的な技術です。 従来通りのカバーの厚みでも、移動支承によって繰り返される群衆荷重をしっかり受け止めます。 さらに、歩行の妨げになる段差も発生しません。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。
天井の損傷
天井のエキスパンションジョイントは、見切り金物に載せかけて納める仕様が一般的です。しかし、何も対処しない状態では大きな問題が残ります。
建物が動いたときにせり上がり、見切り金物と天井ボード(仕上げ材)が激しく衝突する危険性があります。
地震時は何度も激しく往復する動きになるため、仕上げ材が大きく損傷することがあります。
当社はこの危険性を回避するために、「NTC(Non Touch Celling)タイプ」を開発しました。天井ボード(仕上げ材)と見切り金物が接触することなく、安全に建物に追従する画期的な製品です。 さらにこのタイプは、通常の天井エキスパンションジョイントでは設置が困難なダウンライト等の照明を配置することが可能です。 当社は豊富な解決事例から、建物ごとに最適な納まりをご提案させて頂きます。